言波(ことのは)語りブログ

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【小説】「殺害予告者の閉鎖病室1212」第4部

殺害予告者の閉鎖病室1212第4部

第13幕別れの日
7月3日火曜日・
広日記『3時43分私は昨日23時45分に目覚めてからずっと起きている。そして母に言われた通り、安東先生と安東先生が運営しているカウンセリングセンターの私の担当者狭間田さんとセンターの関係者に向けた謝罪の手紙を書いて書き終えたところだ。謝罪の手紙の内容はこうだ『「安東先生狭間田さんセンター関係の皆様へ」SNSで殺害予告をして信頼を失いまた命を脅かしてしまい心より深く反省しお詫び並びに謝罪を申し上げ致します。危うく近隣の人達まで危害を加えるところでした。SNSのフォローフォロワーの急激な減少により動揺が抑えられず今回皆様と近隣の人達を標的にして大変御迷惑と恐怖や不安を与えましたことを心より深く反省しお詫び並びに謝罪申し上げ致します。この件のようなことは二度と致しません。更生に向けて誠心誠意努めます。』という内容だ』
広日記『7時2分病棟に朝食が届いたアナウンス』
広日記『7時9分朝食が運び込まれる。白米根菜の煮物、きのこの煮物、みそ汁、バナナ、牛乳、お茶。』
広日記『7時35分朝食後の薬を配るアナウンス』
広日記『7時41分朝食完食』
広日記『9時17分成田先生が来て「安東先生と話そう」と言って呼びに来た。ついに時が来た。』
病棟の診察室には主治医安東先生と母海里とナースが待っていた。広はイスに座るように言われ座った。
主治医安東先生「みんな集まったし早速だけど菊川広さんに重要な話しをしたいと思います。今回カウンセリングセンターに殺害予告を出されたのを知り、我々関係者はとても恐かったです。菊川広さんの担当の狭間東さんは殺害予告を受けた日から、まともに夜も眠れずになるほど精神的に不安定になり、センターの方にも来れていません。私も殺害予告を受けた身です。なので菊川広さんの主治医を辞めさせて頂きたいと思います。これまでの期間本当に色々な思い出をありがとう」元主治医安東先生は涙を浮かべながら言った。広は憶測通り安東先生は主治医を辞めたと思った。そして続けて安東先生は「もしセンターに近づいたら警察に通報します。これは我々の身を守る為です。分かるよね広さん。以上、私が伝えたかった事です。質問なんだけど何故我々を標的にしたのかな」
広「SNSのフォロワーが減ってどうしようもない気持ちになって、ちょうど次の日がカウンセリングの日だったから」
安西先生「それで我々を!?フォロワーが減って悲しむのは分かるけど殺意が涌いて我々に向けられるのは分からないな」
広「どうしようもなくて次の日がカウンセリングだったからとしか言い難い」
元主治医安東先生「そっか…。でもなんとなく最後に気持ちが聞けて良かった。もう会う事は無いけどこれからもっと元気になって下さい。これからも広さんを応援してますよ」広と安西先生は握手を交わした。
安東先生「最後に言いたいことはあるかな」
広「そうだこの手紙。謝罪の手紙」広は安東先生に今朝方書いた謝罪の手紙を手渡した。安東先生は手紙を受け取り、これが最後のメッセージなんだと噛締めるように読んだ。
安東先生「確かに広さんの思い受け取りました。では失礼します」そして安東先生は自分のリュックの荷物を置いて診察室を後にした。当然すぐさま、安東先生は戻って来て「私のリュック無い?」と言って来た。そうして小ボケをかました後、本当に広と最後の別れとなり、会うことは無かった。
診察室に残された広達、沈黙が僅かに続き静寂の時が流れる。すると成田先生が沈黙の空気を破るように喋り出した。成田先生「安東先生の伝え言いたかったことは何ですか?」
広「殺害予告をされて恐かったのと、主治医を辞めること、カウンセリングセンターに近づいたら通報するのと、もう会えないこと」
成田先生「立派です。よく話しを理解している。今ショックのこともありましたし、今日退院予定日でしたが気持ちの安静と治療の為もう少し入院と隔離を続けましょう」
海里「それじゃあ何か楽しみになる物を持ち込みたいです。例えば音楽とか。小型音楽再生機で音楽を聴いても良いですか?」
成田先生「それなら良いですよ」
海里「ありがとうございます」
成田先生「それと退院に向けて入院中、これからどう社会に出て行くかなども、考えないといけませんね。私からも以上です。お疲れ様でした」
海里「ありがとうございました」
広「ありがとうがざいます」
広と母海里は1212号室の隔離室に戻った。広日記『10時38分元主治医安東先生とも話して、隔離室に戻ったあと母とも話し終えて一人になった。病棟の診察室には安東先生と母と記録係にだろうかナースさんが待って居た。覚悟して憶測通りだった。安東先生は主治医を辞めること、カウンセリングにはもう来れないということ、重要な話しはそれだった。一生隔離はなかったが、今回の私の殺害予告を受けて、安東先生はじめカウンセリングセンターの人達と私の担当だった狭間田さんは恐かったと言っていた。そして私の担当カウンセラーだった狭間田さんは夜も眠れなくなるほど精神的に不安定になり、もしセンターに近づいたら通報すると安東先生から涙目になりながら言われた。安東先生の話しが終わり、安東先生に私は謝罪の手紙を手渡した。そして安東先生は手紙を読み終わってから「これからもっと元気になって下さい。これからも広さんを応援してますよ」と言って、そして最後握手を交わして安東先生は診察室を後にした。…成田先生「それと退院に向けて入院中、今後どう社会に出て行くかなども、考えないといけませんね」そして成田先生とも話し終え隔離室へ。それで母とも話した。母「安東先生は昨日電話をくれて「広さんのような生い立ちの人の気持ちは分かるけど今回恐い思いをさせられたので主治医を辞めます」って。それと「広さんは敏感な人だからウソはつかず辞めることを素直に言います」ってそう電話くれたの。広は良い先生に恵まれていたんだよ。大切な人を広は縁を切り壊してしまった。でもいつでも手紙書いたら送ってあげるからね。広のこと安東先生は大切に思ってくれていたんだよ」そう母から話しを聞かされて、どんな感情か分からなかったけど自然と私はそこで涙した。今年初めて泣いて母と涙を流した。その後母は小型音楽再生機を持って来るのと、面会時間内になるまで待つ為一度帰宅した。』
広日記『12時5分病棟に昼食が届いたアナウンス』
広日記『12時12分昼食が運び込まれる。白米、鮭、厚揚げ炒め煮、かぶ梅和え、お茶』
広日記『12時45分昼食完食。昼食後の薬を配るのと検温するアナウンス』
広日記『12時57分ナースが検温しに来たと、ちょうどに成田先生も来た。』
成田「ごめんね検温中に。安東先生が主治医を辞めて、菊川さんの今の気持ちが知りたかったんだ」
広「安東先生が主治医を辞める事は数日前から心構え出来ていた。逆に一生隔離が無いことに安心した。だからいつでもココから出られる気でいる。いつでも退院出来る気持ちだ」
成田「それは100%の自信なんだね?」
広「はい」
成田「とりあえず日中隔離室から出られる時間を作るとか、その辺考えておくね」
広「お願いします」広は日記に今の会話を記録した。
広日記『成田先生に私は「安東先生が主治医を辞めることは数日前から心構え…」私は「お願いします」と言った。しかし成田先生に伝え忘れたことが一つあった。安東先生への後悔は無いことを。』
広日記『17時35分二度ナースさんに起こされるのは気付いていたが、昼頃に重たい扉に寄り掛かりながら、すいみん不足もあってか眠って夢を見ていた。夢の内容は、ついにニュースに私が話題になると言う悪夢だ。まどろみの中、夕食を配るアナウンスもあり起きることにした。』
広日記『17時40分夕食運び込まれる。白米、ひれカツ、小松菜サラダ、煮豆、みそ汁、お茶。夕食を運んで来たナースさんに「体調悪そうだね」と言われた。私は「寒い」と言った。しかしナースさんに「空調はついていないみたい」と言われ、私は寝起きだからだろうかと思い、とりあえず心配させまいと眠たいそぶりをした。するとナースさんは「眠たそう」と言って隔離室から出て行った。』
広日記『18時21分白米とひれカツは残すことにした。さすがに寝起きには重たい。それにしても母はもう一度面会に来るはずだが来る気配なし。私と同じく疲れてうたた寝でもしているのだろうか』
広日記『18時25分母面会に来る』
海里「ごめーん帰ってから寝ちゃったから遅くなっちゃった。ママね、寝ている時悪夢見たの。今日は色々あったから疲れたのかもね。それと小型音楽再生機持って来たよ」
広「大丈夫。自分も夕食前まで寝ていた。あと、ありがとう」
広日記『18時28分夕食後の薬を配るアナウンス。やはり母も帰ってから疲れて寝たようだ。そして同じく悪夢まで見た。』
海里「薬来るの遅いね。とりあえず薬来たら病棟内歩こうか」
広「うん」
広日記『18時50分夕食後の薬をナースさん持って来る』
広日記『19時10分病棟内に出歩く』
海里「退院したら何がしたい?」
広「オンラインゲームと正しくSNSを使用して自己発信したい」
広日記『19時50分隔離室に戻る。』
海里「さっき言っていたけどSNSの使い方を改めようとしているんだね」
広「そのことを帰る時にナースさんにも伝えておいて。きっと成田先生にも伝わるはずだから」広は早く通信機器とSNSが使いたかった。
海里「分かった。伝えておいておくね」
広日記『19時55分面会終了まで5分のアナウンス。母と今日も握手して別れた』
広日記『20時・20時過ぎて隔離室で一人、母が持って来た小型音楽再生機で私の好きなシンガーソングライターの歌を聴く。また今年もこの隔離室で彼女の歌を聴くとは思わなかった。』
広日記『20時33分寝る前の薬を配るアナウンス』
広日記『20時40分ナースさんが薬を持って来る』
広日記『21時消灯』
1日が終わった。

 

第14幕物騒な事はしない
7月4日水曜日
広日記『8時35分昨日の成田先生が言っていた言葉で思ったことがあるが「日中隔離室から出られる時間を作れるようにするね」と言っていたが実は「3日落ち着いて過ごせたらね」とも言っていた。そして私は「3日は長い」と答えた。そうしたら成田先生「中にいる人には長く感じるのは分かる。だけどコチラにも色々ある」と返された。だから私は3日以上はまだ、隔離室から出ることも退院の見込みも無いのだろうと改めて思った。』
広日記『9時45分ナースさんが「お風呂の時間」と言って来た。』
ナース「昨日の安東先生が主治医を辞めるって言ってどんな気持ちだった?」
広「覚悟はあった。逆に一生隔離じゃなくて安心した」
ナース「たぶん成田先生も昨日言っていたと思うけど病院で一生隔離とかは無いよ。それと今は隔離されているし通信機器も使えないじゃん?どんな気持ち?」
広「去年は使えたし通信機器からSNSなどの情報を得られた。今回の入院は自己発信も出来ず不便だよ」
ナース「そっか言いづらいこともあったと思うけど色々聞いてごめんね。そう言えば成田先生が金曜日には隔離の開放時間作りたいって言ってたよ」
広「3日後じゃなくて2日後に?」
ナース「そう」
広「ふーん」
広日記『9時58分入浴・10時22分隔離室に戻る』
広日記『11時32分ナースコールで小型音楽再生機の充電を頼む』
広日記『11時33分ナースさんが来る。小型音楽再生機の充電を理由に重たい扉と半自動扉の間に行こうとしたが、ナースさんに注意されそうと思い断念した。しかし素早く小型音楽再生機の充電を頼めて良かった。』
広日記『11時40分ナースコールで成田先生と話す時間を作って欲しいと頼む』
広日記『14時20分成田先生と話し始める』
隔離室で2人の会話が始まる。
成田「用件はなにかな」
広「7月11日水曜日までに退院させて欲しい」
成田「どうして」
広「SNSで2・3週間投稿していない事になる。だから11日水曜日に退院してSNSに再復帰したい」
成田「11日水曜日はまだ早い」
広「じゃあせめて入院していて投稿出来ない事を投稿しておきたい」
成田「なぜ?」
広「だって長いこと投稿しないでいるとSNS辞めたんだって思われる。だからSNSを一時的に出来ないと投稿してフォロワー減少を抑えたい。なので入院している事を投稿させて欲しい」
成田「入院している事を投稿するのは、やめた方が良い」
そうして話しが終わり成田先生は隔離室から出て行った。
広日記『17時3分母面会に来る』
海里「暑い~!今日も緑茶といつものお菓子買って持って来たよ。今日は少し休んでから歩こう」
広日記『17時16分病棟内に出歩く』
広「早く退院したいなー」
海里「そうするには?」
広「反省とか?」
海里「それは充分したと思うよ。でもそれも大切だね」
広「それと感情をコントロールするとか?」
海里「確かにそれも大切。あとあるとしたら、もう1個あるよ」
広「なんだろうなー」
海里「よく考えてみて。ヒントは今回広がした事かな」
広「分かった。物騒な事をしない」
海里「最後のは退院してからも、入院中でも約束事だよ。分かった?」
広「うん約束。そう言えば今日成田先生と話したよ」
海里「どんな話しをしたの?」
広「それはね…」広は海里に成田との会話の内容を話した。
海里「そっかー退院はまだ早いって言われたか。でも今は焦る必要無いと思うよ。それと成田先生と同じくSNSに入院している事は投稿しない方がいい。信頼出来る人にだけ退院してから退院した事を伝えれば良い」
広「そっか…」
広日記『17時35分夕食が病棟に届く。私は自分の夕食が配られるのを待ち、自分で隔離室に夕食を運んだ。白米、チキンのトマト煮、コーンサラダ、粉吹きイモ煮、お茶。18時3分白米残した。』
広日記『18時30分夕食後の薬を配るアナウンス。18時42分夕食後の薬をナースさんが持って来る』
海里「じゃあまた歩こうか。歩くの大事だよ」
広「うん」
広日記『病棟内を再び歩く。』
2人は多目的室に向かった。
海里「広のSNSアカウント確認したけど減っていなかったよ」広は安心したがまだ減る可能性は0ではないと思った。
海里「広が安心するならそのぐらい教えてあげる」
広「創作活動用にもう一つアカウントがあるんだ。それ教えるから、そのアカウントも確認させて」
海里「いいよ。教えて」広はアカウントを教えてフォロワーの数を確認した。
広「本当はまだアカウントがあるけど気になるのは、そのメインと創作アカウントだけだから他はいいよ」
海里「本当に?」
広「うん」
そして病棟内を歩き始める2人。
周回していると広が信頼しているナースに会う。
海里「去年はお世話になりありがとうございました」
ナース「いいえ大したことじゃありませんよ」
海里「さっき広と話して約束をしたんです。ねっ広」
広「うん。反省するのと、感情コントロールと、物騒な事をしない」
ナース「うん。それは大切な事だと思う。それは成田先生にも伝えておくね」
広は歩いている内に用がしたくなり、一度隔離室に戻る。
広日記『一旦トイレの為隔離室に戻り、三度病棟内を歩く』
2人はまた多目的室に向かった。
広「2つ以外のアカウントで仲良くしていた人がいるんだ。(ミョンミョン)その人に今回の殺害予告の事をメッセージで言ったんだ。そうしたら怖がられた。でもそれで殺人者にならなかったと思う。その人が通報してくれたんだと思っている。その人の通報で自分は人殺しにならずに済んだ。だから感謝している」
海里「もしかしたら、その人が通報した訳じゃないかも知れない」
広「それでもその人だと思って感謝したい」
海里「SNSでも安東先生も失ったけど大切な人に恵まれたよ広は」
面会終了まで5分分前のアナウンスが流れ、隔離室に戻り握手して海里と広は別れた。
広は日記に今日の会話を書き残した。そして寝る前の薬も飲み、21時の消灯になって1日が終わった。

 

第15幕広の過去と病院内での宿題
7月5日木曜日・
広日記『11時40分目を覚ます。夜に飲んだ頓服薬のせいか、寝過ぎた上にまだ眠い』
広は昨夜消灯後に23時10分頃「落ち着かない」とナースコールをしていた。
ナース「なんで落ち着かないの?」
広「SNSが出来ないから。それに成田先生にも母親にも言われて入院している事は投稿しない方がいいって。でもSNSに投稿したいから落ち着かないの。だからせめてSNSに入院していてSNSが一時的に出来ないっていう事をフォロワーさんに伝えたい」
ナース「そっかそれは分かったし先生にも伝わるようにしておくね。とりあえず落ち着く薬、頓服薬を持って来たから飲んで寝ようね」
広「まだ日記書き終えて無い」
ナース「じゃあ11時半までにしようか。そうしたら、それまでに書いて薬飲んで寝ようね」
7月4日23時30分
ナース「おっ書き終えた?じゃあ薬飲もう」
そうして広は頓服薬を飲み、しばらくしてから眠っていたのであった。
7月5日
広日記『12時昼食が病棟に届いたアナウンス』
広日記『12時7分昼食が運び込まれる。うどん、つけ物、白玉ぜんざい、お茶。12時43分完食』
広日記『13時ナースさんが来て検温と食器を片付けてくれた。私はついでにお風呂に入れてもらえるように頼んだ』
広日記『14時36分お風呂にナースの三澤さんが今なら入れるとの事で呼びに来た。浴場に向かう際雑談をした。』
広日記『14時45分入浴15時7分隔離室に戻る。戻る際も雑談をした。SNSでも様々なものが存在している。ちょうど流行りのSNSだったものの話題になり「それはしてないの?」と聞かれ私は「やってみたけど写真も撮らなきゃだから面倒になってやめた」と答えた。すると「流行りには乗ろうとしたんだ」と笑われた。』
そのあと広は小型音楽再生機で広の好きなシンガーソングライターの歌を聴いて過ごした。
広日記『16時58分母面会に来る。』
海里「暑い~!来たよ。今日も緑茶買って持って来たよ。それと夕食食べ終わったら歩こう。歩くのは大事だよ」
広「うん」
海里「それで今日警察の方に行って、広が今病院でどう過ごしているかとか状況報告して来たよ。あとは6月のあの日は警察もドタバタしていたみたいで、また広の生い立ちとか病歴とかを今日聞かれたよ。リストカットし出した時期や去年の入院の経緯とか、細かく質問されて聞かれた」
広「そうなんだ」
海里「警察の人に言われたけど、「お子さんの相談に乗ってあげて下さい」って、もし殺害予告をあの日見せて相談してくれたら全力で止めたよ」
広「」止められたかな
海里「止められていた。て言うか止めていた。あと思ったのは、リアルの外で人とのコミュニティーを作って欲しいと思った。何故なら今後社会に出て行く際の練習になると思うから」
広「でももう創作関係で一つ団体に所属している」
海里「それはそうだけど、それはそれで仲良くすれば良い。ママの言っているコミュニティーは社会に出て今後働けるような施設の事を言っている」
広「創作活動も本気だ」
海里「そうね、あなたにとっては大切な居場所なのね」
広「うん」
広は大雑把だが日記に今の海里との会話を書いた
広日記『隔離室での母との会話・「警察に状況報告したよ」と言う。生い立ち、病歴、リストカット、去年の入院の理由を話したと言った。殺害予告を見せてくれたら全力で止めていた。リアルの外でコミュニティーを作ろうとも言っていた。』
広日記『17時33分病棟に夕食が届いたアナウンス』
広日記『17時40分夕食が運び込まれる。白米、白身魚のムニエル、金平、もずく酢の物、お茶』
広日記『18時夕食後の薬を配るアナウンス』
広日記『18時17分夕食完食・18時29分夕食後の薬来る』
広日記『18時40分隔離室から出歩く』
まず2人は多目的室に向かい入って会話した。
海里「今日警察に行って、改めて思った。誰しもいつかは死ぬけど、広が殺してしまっていい命なんて無いんだよ。話しは変わるけどもうすぐで七夕だね。願い叶うと良いね」
広「確かにそうだね…でも話し変わり過ぎ!残念ながら願いはもう半分は叶わなくなっちゃったけどね」
海里「じゃあそろそろ歩こうか」
広「うん」
海里「ママが来る時間どのくらいがいい?早め?ゆっくりめ?」
広「早い方が歩ける時間作れるから早めで」
海里「分かった。夕食前には到着するようにするね」
広「うん」
海里「それとさっきの続きみたいな話しになるけど、退院して更生して周りの人を安心させて。広自身もね。安心出来るように。今後の緊張が取れない。でも良くしていこうね」
広「うん。て言うか今年は病院で花火見たくないな」
海里「そうだね。そうしたら今は、元気になって申し訳ないなって気持ち持って家族にも相談出来るといいね」
広「そうだ。フォロワーの数を確認させて」
海里「82で変わって無い」広は安心した。
海里「きっと変わらないんだよ。だから入院していたとか説明しなくてもいい。せめて戻って来ましたぐらいでいいと思うよ。今日は警察に行ったせいか肩が重いよ」
また2人は多目的室に入って会話した。
広「もしかしたら小さい頃パパに殴られていたから保護施設に行っていたかも知れない」
海里「でもパパは酒乱じゃない」
広「でも下手したらそうなっていたかもと、たまに思う」
海里「若かった頃は確かにキレやすかった。でももう今は暴れないでしょパパは」
広「今はそうならない事も分かっているけど自分の記憶の中には殴られた事が残っている」
面会終了まで間も無くとなり、2人は隔離室に戻る。
広「実はね、成田先生から宿題を昨日出されたんだ。暴れることに良い事と悪い事の両方を書いてって」広は海里に宿題を手渡して見せた。
『暴れて良い事悪い事』の内容はこうだ。成田先生の文字で『あばれる・いいこと・わるいこと』と書いてあり、その下に広の文字で『いいこと・思いを伝えられる、人に触れられる、弱さを見られない…わるいこと・昔の父親と同じことをしている嫌悪感、相手に深く記憶を刻み込む、人を傷つける可能性がある、恐いと思われる』と広は書いておいた。
広「良い事があれば、それは逆に治療のきっかけになるって成田先生が言っていた。」
海里「でも暴れる事に良い事なんて無いし書いて欲しく無かった。」
広「でも治療の為だもん」
海里「そうね…」
19時55分
面会終了まで5分前のアナウンスが流れる。
海里「じゃあ帰る前にママからも宿題。SNSのフォロワーが何故減ったから殺害予告をしたか分からない。それは成田先生も同じだと思うし知りたいはず。だからそれを考えて明日の成田先生と話す時に説明出来るといいね。だから紙に書いておくんだよ」
広「うん分かった」
そうしていつも通り握手して海里は帰って行った。
広は殺害予告の動機がSNSのフォロワーが減ったと言うことでなら答えられるが、どういう感情になって殺害予告に至ったのかの動機の説明が出来ておらず、あの時の感情を具体的に説明出来ないといけないと理解して、恐らく退院への課題の一つなのでは?と考えた。広は考える事にした。あの時どんな気持ちが一番強かったのかを。
広日記『21時40分母の言っていた、どういう感情で殺害予告をしたかを整理し書き終わった。』広の殺害予告をした時の感情を整理してまとめた物の内はこうだ『「フォローフォロワーが減った時期の感情」不思議、何故、謎、疑問、どうしていなくなる、このままドンドン減るのでは、恐い、悲しい、自分を守らなくては、やけ、自暴自棄』という内容だ。広日記『22時20分明日の成田先生と話すことの内容を出来るだけ早く伝えたくてナースコールを押してナースさんを呼んだ』
広の信頼しているナースが来た。遅くなったが彼の名前は長渕という。少し実はなまりが口調から感じられるが、さほど気にならない程、標準語を使えている。以上簡単なナース長渕の自己紹介だ。
長渕「なにどうしたの」
広「母親が言っていたけど、SNSのフォロワーが減って殺害予告したのは分かるけど、その時広はどういう感情だったのって聞かれたから紙にまとめなって言われて、だから紙にまとめた。今から言うね」広は感情をまとめた紙の内容を長渕ナースに行って伝えた。伝えた理由として明日、成田先生に起きたら伝わっている状態にしたかったからだ。
長渕「ほう分かった。それじゃあ明日成田先生に伝えておくね」
広「明日成田先生と話す予定があるんだ」
長渕「そうなの。それじゃあ自分からも伝えるんだよ。もう夜だからおやすみ」
長渕は隔離室から出て行った。
23時頃・広は退院が長引くのではあるまいかと不安に駆られ始め、壁を殴り、蹴り、「早く退院させろ!」と叫んで暴れた。ナースコール越しに長渕ナースが「隣の病室から苦情が来ている」と広は言われるもまだ暴れた。重たい扉を蹴り、叫び、壁を殴り、蹴りした。
7月6日金曜日1時頃
長渕ナースが来て、広をなだめる。
長渕「どうして暴れ出したのさ」
広「今日の成田先生との会話で退院が長引くんじゃないかと急に不安になったから」
長渕「隣の病室か苦情も来ているし、逆に暴れたら退院日まで日にちが伸びちゃうよ。頓服薬持って来たから落ち着いて寝よう。もう夜なんだし静かにね」
そうして広は頓服薬を飲み暴れた事までを日記に書き記した。

 

第16幕次暴れたら身体拘束
7月6日金曜日・
広日記『1時20分就寝』
広日記『10時5分起床信頼している長渕ナースに暴れた後と眠れなくてもらった2回の頓服薬のせいか寝起きが昨日と同じく眠い。とりあえず成田先生にも先程、声を掛けられ起こされた時に成田先生は今日は午前中しか病棟に居られないとのことだからナースコールを押そう。しかし朝食も置かれていたけど運び込まれたことすら記憶にない程眠っていたのだろう』
広はナースコールを押してナースさんに成田先生に来てもらうように頼んだ。
広「すいませーん成田先生に来てもらうように伝えてもらえませんかー」
ナースコール越しナース「今成田先生忙しいみたい。とりあえず私が行くから話し聞くよ。待ってて」
広(お前に用はねぇんだけどな)「はーい」
広日記『10時20分ナースさんが来た』
ナース「成田先生にどんな用があるの?」
広「今日午前中に成田先生と話す予定がある」
ナース「そうなんだ。でも今忙しいみたいだから私と、しばらくお話ししてよう」
広「いいよ」
ナース「退院したら何がしたい?」
広「やっぱりSNSとオンラインゲームかな」
ナース「ゲームはどんなのをやるの?RPGとか?」
広「RPGはしないけど他なら色んなのをやる。大体マルチ対戦のゲームがメインかな」
ナース「そうなんだ。じゃあSNSもゲームの事を投稿していたの?」
広「うん。でも日常の事も投稿していた。それでなのかなフォロワー減ったの」
ナース「そんな事ないよゴメンね気を悪くしちゃうような質問しちゃって」
広「ううんいいよ。そうだ、朝食片付けてもらうのと、昨日充電頼んだままの小型音楽再生機持って来てもらえますか?」
ナース「あ、いいよ。持って行くね。そして持って来るね」
広「お願いします」
広日記『ナースさん来て話したり小型音楽再生機持って来てもらったり、食器片づけてもらった』
広日記『10時55分ナースさんとの会話の時間終わる』
広日記『11時成田先生隔離室に来る』
成田「おっ、次はちゃんと起きられているね」
広「昨日母親が言っていたんだけど、殺害予告時の気持ちと言うか感情を成田先生に伝えなさいって。だから紙に書いたから見て欲しい」
広は海里からの宿題の殺害予告時の感情のメモを成田先生に手渡した。
成田「なるほど。不思議、何故、謎、疑問、どうしていなくなる、このままドンドン減るのでは、恐い、悲しい、自分を守らなくては、やけ、自暴自棄ねぇ。自分を守るって?」
広「誰かを殺してでも自分を守りたかった」
成田「どうしてそこまでして守りたかったの?」
広「恐かったから」
成田「それは病気。誰かを殺してもいいって言う人は出しづらい」
広「昔たまに父親に暴れ殴られていた。その時「自分を守るには他人を殺すしかない」って言っていた。でも昔の父親と同じくはなりたくは無い。それと早く退院してSNSしたい」
成田「早く退院したいのとSNSしたい気持ちは充分に伝わっている。でも去年の入院の時に広さんが暴れ身体拘束された際、SNSに「準備は出来ている」「やってやる」と物騒な投稿があったとカルテに書いてありました。そして今回昨日も暴れたしその上、隣の病室から苦情も来ました。今日実は隔離の開放時間を作ろうとしたけど、そんな事をしていると出そうにも出してあげられない。どうしたら暴れない?」
広「なにもない隔離室の部屋だからこの前の診察で先生が言っていた、退院まで隔離室だけどSNSが使えるのと大部屋に移れるけど退院までSNSが使えないという、もしもの二択ならこの前も言ったけどSNSが使える方が良い。それならきっと暴れない」実はそのような二択の会話も7月3日の診察室で行われていた。
成田「前も言ったけどSNSは最終段階なんだよな。うーん、じゃあ暴れたくなったら頓服使おう。そして頓服もダメな時はナースさんに話しを聞いてもらって相談に乗ってもらうのは、どうかな?」
広「うーん頓服かー朝起きられなくなるんだよねぇ」
成田「でもそれが最善だと思うけどね。暴れて壁殴ったり蹴ったりしたら、骨折する可能性あるよ。次暴れたら身体拘束ね」
広「えー!そんなーじゃあ退院するにはどうしたらいいの」
成田「まずは隔離室から出て、暴れず大部屋で、落ち着いて過ごせたら、退院出来ます。それとなんで昨日は暴れたの?」
広「退院延びるのが恐くなって」
成田「暴れたら逆に退院が延びるだけだよ。とりあえず次暴れたら身体拘束だからね。それと明日も診察あります。明日は起きていてね。メモの気持ちも伝わりました。それじゃあ明日」成田先生は隔離室から出て行った。
広は日記に今の会話を書き記した。
広日記『12時昼食が病棟に届いたアナウンス』
広日記『12時5分昼食運び込まれる。白米、さわらの西京焼き、マカロニサラダ、みそ汁、ぶどう、お茶』
広日記『昼食後の薬を配るのと検温するアナウンス』
広日記『12時45分検温しにナースさんが来た。成田先生となにを話したか聞かれたから回答した。『退院延びるのが恐くなって暴れたって伝えて、「暴れたら退院が延びるだけだよ」って言われた。それと暴れたくなったら先にとんぷく、その後ナースさんと話すって決めた。あとは「今日隔離の開放時間作ろうと思ったけど暴れたから難しい」って』ナースさん「そっか分かった。教えてくれてありがとう。でもとんぷくが間に合わずだったりした場合のことも考えなくちゃね」と言ってナースさんは隔離室から出て行った。』
広日記『16時さっきのナースさんが来て考えの調子を聞かれた。私はどうやって不安や恐くなったりして、暴れたくなった時に、とんぷく無しで落ち着けるか、じっくり考えたことを伝えた。それはハグすることだ。ナースさんには「それは仲の良い家族みたいな関係ならいいけど、それ以外の他人同士はちょっとな…」とおどろかれ引かれ気味だった。私は次暴れたら身体拘束の可能性もあると伝え、とんぷくで薬というものに頼るより最善だと伝えた。その理由はこう私は述べた「去年退院後気持ちが不安定になった時にハグを家族として落ち着いた。だからナースさんともしても悪く無いと考えた」と。そしてナースさんは「なるほどね」と言った。明日成田先生と話すし、この考えを言ってみようと思う』